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VOL.09

イベント

未来のイノベーターを応援!創業者・松川サクが寄せた厚木市への想い【「厚木市青少年発明コンクール」活動報告レポート】

こんにちは!相模ゴム工業です。

2025年11月18日(火)、厚木市商工会議所にて開催された「令和7年度 厚木市青少年発明コンクール」表彰式を見学させていただきました。

今回は、厚木市と相模ゴム工業と長く深いつながりに触れながら、表彰式の様子をお届けします。


サクが厚木に注いだ情熱と使命

この発明コンクールには、当社の歴史と深く関わる特別な想いが込められています。

創業者である松川サクは、明治25年に愛甲郡小鮎村(現在の厚木市)で生まれ、昭和19年に厚木町(現・元町)に相模ゴム工業を設立しました。
彼女は一代で当社を避妊具のトップメーカーに育て上げるとともに、地元産業の振興にも大きな貢献を果たし、厚木市名誉市民第一号に選ばれています。

厚木市作成のサク紹介パネルも展示されていました

サクが遺した「科学や発明に興味を持った若者を育てたい」という強い遺言と寄付金により、「松川サク工業振興基金」が設立され、「青少年発明コンクール」と「松川サク工業賞」の創設に繋がりました。
厚木市松川サク工業振興基金|厚木市

未来のイノベーターたちの熱意

表彰式当日、会場は未来への希望に満ちた熱気に包まれていました。

受賞者のうち、8名の小学生たちが表彰式に参加。
名前を呼ばれると、緊張しながらも大きな声で「はい!」と力強く返事をする姿は、発明に真摯に向き合ってきた証であり、私たち大人に感動を与えてくれました。

リハーサルの様子。真剣に説明を聞いています

受賞作品の一部をご紹介します。

特賞「速乾!水筒乾燥機 "スーパードライ"」

水筒内部を45分で効率的に乾燥させるという、実際のお母さんの困りごとを解決する着眼点が秀逸でした。なんとファンが取り付けられています。

特賞「速乾!水筒乾燥機 "スーパードライ"」

優良賞「わすれんぼう」

簡単に書類を見つけやすくするためのアイデア。こちらもお母さんの困りごとに注目し、工夫を凝らし見た目も可愛らしい解決策を提示していました。

優良賞「わすれんぼう」

優良賞「軽い力で切れる水圧ハサミ」

工作のイベントで知ったという「パスカルの法則」を活かし、軽い力で物を切れるハサミを発明。使う人への「優しさ」を感じます。

優良賞「軽い力で切れる水圧ハサミ」

そのほかの受賞作品は下記よりご覧いただけます。
令和7年度厚木市青少年発明コンクール審査結果|厚木市

松川サクの想いを受け継ぐ

相模ゴム工業は、このコンクールを通じて、発明を志す若者の育成を支援しています。

当社の名が付く「相模ゴム工業賞」はありませんが、松川サクの「工業の振興を図りたい」という遺志を受け継ぐものとして、市内に設置されている大学・短期大学の工業系学科を専攻する学生を対象に「松川サク工業賞」を贈呈しています。

これは、発明コンクールの次のステップとして、より専門的な分野で厚木市の工業を支える人材が育つことを願う、サクからのメッセージそのものです。

当社は、革新的な製品を生み出してきた企業として、若者たちが失敗を恐れずに挑戦し続けること、そして独自の視点(独創性)を大切にすることの重要性を伝えたいと考えています。

それぞれの作品を持って記念撮影

おわりに

未来のイノベーターたちの活躍を目の当たりにし、新たな創造への活力をいただきました。

このコンクールの運営に携われた厚木市をはじめとする関係者の皆さま、そして素晴らしい発明を考案してくれた生徒の皆さまに心より感謝申し上げます。

相模ゴム工業は、これからも松川サクの情熱を受け継ぎ、地域に根差した企業として、次世代の育成と社会の進歩発展に貢献してまいります。

▼創業者・松川サクについてより詳しく知りたい方はこちら
SAGAMIの歴史とこれから|相模ゴム工業株式会社

▼弊社のそのほかの社会・環境への取り組みはこちら
社会・環境への取り組み|相模ゴム工業株式会社

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