サガミマガジン

コンドーム
SAGAMIが届ける「知る責任と守る希望」世界エイズデーに寄せて
こんにちは!相模ゴム工業です。
12月1日は「世界エイズデー」でした。
「世界エイズデー」とは…
1988年にWHO(世界保健機関)が12月1日を“World AIDS Day”(世界エイズデー)と定め、エイズに関する啓発活動等の実施を提唱しました。その後1996年からUNAIDS(国連合同エイズ計画)もこの活動を継承しています。
日本でもその趣旨に賛同し、エイズに関する正しい知識等についての啓発活動を推進し、エイズまん延防止及び患者・感染者に対する差別・偏見の解消等を図ることを目的として、12月1日を中心に「世界エイズデー」を実施しています。
https://api-net.jfap.or.jp/edification/aids/special2025.html
弊社のフィロソフィーである「誰かのために寄り添う愛のアイデア。」の根幹には、「人々の暮らしが、より健康的で楽しく、よりゆたかで充実したものになること」への願いがあります。
私たちにとって、世界的な健康課題であるHIV/エイズへの取り組みは、まさにこの理念に基づいた揺るぎない使命であり、正しい知識の啓発と予防への貢献は、暮らしを支える企業としての責務です。
今回は、世界エイズデーにちなみ、現代のエイズの姿と、20年に渡りコラボ商品を販売してきたキース・ヘリング氏についてお伝えします。
「過去の病」ではない、けれど「死の病」でもない
エイズは、過去の病ではありません。
世界では未だに約3,990万人がHIVと共に生きており(UNAIDS 2023年推計)、年間約130万人が新たに感染しています。
日本国内のHIV感染状況
では、日本国内の状況はどうでしょうか。
2024年の新規HIV感染者・エイズ患者報告数は合計994件となっており、感染は今もなお国内で続いています。
特に深刻なのは、新規報告の約3分の1にあたる332件が、すでにエイズを発症してから初めてHIV感染が判明する「いきなりエイズ」と呼ばれる状態であることです。
これは、多くの方が検査の機会を逃し、治療の開始が遅れていることを示しています。
「U=U」と「予防・検査」の重要性
残念ながらまだ「過去の病」ではないものの、現代医療の進歩により、HIVはもはや「死の病」ではなくなっています。
適切な治療を継続すれば、体内のウイルス量が検出限界未満になり、エイズの発症を防ぐことができるとされています。
「U=U(Undetectable = Untransmittable)」をご存知ですか?
日本語では、「検出限界未満=感染しない」という意味を持ちます。
治療によってウイルス量が検出できなくなった状態であれば、性行為では他の人に感染させないことを意味する、科学的根拠に基づいた画期的なメッセージです。
このU=Uが示すのは、「知ること」こそが最大の希望であるということです。
コンドームを正しく装着し、感染を防ぐこと。
早期に検査を受け、自身の状態を知り、治療を始めること。
それが、自分自身と大切な人を守るための行動に繋がります。
弊社HPでは、コンドームの装着方法をご紹介しています。
この機会に、ぜひ復習をしてみてください。
キース・ヘリング氏のレガシーと私たちのメッセージ
私たちは2005年より20年間、キース・ヘリング氏とのコラボレーション商品を販売してきました。
その理由は、単なるデザインのためではありません。

ヘリング氏は、エイズが世界的な危機となり始めた時代に、彼自身もHIV陽性者となり、若くしてエイズ関連の合併症により亡くなりました。
生涯を通じてアートの力を使い、すべての人々の平等、ドラッグや核兵器などの社会的な課題、なかでもエイズ予防のメッセージ「セーフ・セックス」を訴え続けました。
こうした彼の想いの強さや活動に感銘を受け、また、コンドームが持つ意義と重なるところが多くあり、コラボレーションに至りました。
中村キース・ヘリング美術館でのサンプリング実施
現在、キース・ヘリング氏のレガシーが息づく中村キース・ヘリング美術館にて、ご来場されたお客様を対象に、コラボ商品「キース・ヘリング スムース 1個入り」のサンプリングを行っています。

(中村キース・へリング美術館撮影)
お近くの方は、ぜひお越しください。
【期間】 2025年11月22日(土)〜12月21日(日) 9:00〜17:00(最終入館16:30) ※会期中休館日なし
【場所】 中村キース・ヘリング美術館(山梨県北杜市小淵沢町)
【詳細】https://aidsweeks.tokyo/event/2025/1122-haring
▼2023年に実施されたインタビュー動画はこちら
おわりに
HIV/エイズの流行を終わらせる(End AIDS)ために、私たち一人ひとりにできることがあります。
それは、
知ること:正しい知識をアップデートし、偏見の根を断つこと。
予防すること:自分と大切な人を守る行動を、日々の生活に取り入れること。
偏見をなくすこと:HIV陽性者への差別に反対し、寄り添う姿勢を持つこと。
相模ゴム工業は、これからも命と健康に向き合い、「知る責任」と「守る希望」を皆さまと共に担ってまいります。