SAGAMIの歴史とこれから
会社の成り立ち

相模ゴム工業のはじまり─
松川サクが切り開いた
コンドームの未来
戦後の混乱が色濃く残る1930年代、
当時としては珍しい女性起業家が、
日本初のラテックス製コンドームの製造に
成功しました。
その女性こそが、相模ゴム工業の
創業者・松川サクです。

すべての人に“選択する自由”を
サクの人生を変えたのは、アメリカの女性啓蒙家マーガレット・サンガー氏の講演でした。
「女性には自分の身体を守る権利がある。」
特に、「子どもを産むかどうかは女性自身が決めるべきだ」という言葉に触れ、貧困の中で苦しむ母親や子どもたちの姿を重ねたサクは、心を動かされました。
そして、人々の未来を守る手段として
「コンドーム」に可能性を見出したのです。
1934年、松川サクは小さな工場を建て、
日本初のラテックス製コンドームの
製造・販売をスタートさせました。

リヤカーと信念から
始まった挑戦
製品を手に、サクはリヤカーを引いて
薬局を一軒一軒回り歩きました。
しかし、当時のコンドームに対する偏見は
根強く、
最初はほとんど売れませんでした。
それでも強い信念を胸に努力を続け、
やがて製品の品質が評価されるようになり、
国の調達品として採用されるまでになりました。

コンドームで世界へ広がる貢献
サクのビジョンは日本にとどまりませんでした。
1966年には国連や国際援助機関の援助物資として
相模ゴム工業のコンドームが採用され、
発展途上国にも供給が開始されました。
また、海外工場を設立し、現在では世界80か国以上で
製品が販売されています。
未来へ受け継がれる精神
創業者松川サクの「誰かのために寄り添う」
という精神は、90年以上経った今も私たちの
製品づくりの中心にあります。
彼女が創業時に描いた未来への希望は、
私たちの挑戦の原動力であり続けています。
SAGAMIの歩み
-
国内初のラテックス製コンドーム製品化。アサヒラテックス化学研究所設立
-
相模ゴム工業設立
-
相模プラスチック工業設立、塩化ビニール加工に進出
-
株式公開
-
インフレーション法によるポリプロピレンチューブの商品化に成功・販売
-
福岡・静岡にプラスチック分工場設立。
-
ラテックス焼津工場建設
-
プラスチック静岡工場を焼津に移転・静岡工場とし、
コンドーム・プラスチックの総合工場として稼働 -
医療用カテーテル開発。
世界各国に本格的に販売 -
米国の顧客から依頼を受け、男性用採尿器ユリサーバで対応
-
フランスのコンドームメーカー、ラジアテックスを買収
-
福岡工場を筑紫野市に移転
-
厚木にて介護サービス開始
-
需要増に伴い本社・厚木工場に医療機器工場を建設
-
大和市にて介護サービス開始
-
福岡・静岡市にて介護サービス開始
-
マレーシアに相模マニュファクチャラーズ設立
-
国内初のポリウレタン製コンドーム製品化。
サガミオリジナル発売 -
横浜市にて介護サービス開始
-
居宅介護支援・訪問介護に進出、尼崎市にてサービス開始
-
焼津市にて介護サービス開始
-
サガミオリジナル0.02発売
-
コンドーム史上初の0.01ミリ台の皮膜を実現。
サガミオリジナル0.01発売 -
マレーシアに新工場を増設
-
妊活アイテム販売開始
-
SAGAMIはこれからも
「誰かのために寄り添い」歩んでいきます。